父は大好きだった夏になると、野菜のトマトに塩をかけて食べることが大好きでした。元気だった父も何十年も病と闘うようになり、自宅療養の末、5年前に他界しました。余命を宣告され、意識が亡くなる瞬間まで、僅かでも食べる行為をして、生きようとしてくれた父。
最後に口に運んだのは、偶然足柄のサービスエリアで見かけて引き寄せられるように購入した「塩トマトゼリー」でした。味覚が解らなかったはずなのに「美味しい。美味しい」って何度も口を開けてくれたのが、優しくて、切なくて…。楽しい思い出が走馬灯のように思い出しました。最後に最高の思い出を作ってくれた父を思い、毎年お盆には家族が集まり皆で父を思いながら「塩トマトゼリー」を食べています。
本物の確かな味をいつもありがとうございます。